ダンススタジオ「リブダンスアカデミー&エンターテインメント」の選抜日本人チームが比代表として世界大会へ
首都圏マニラ市エルミタ地区のメトロポリタン劇場で4月初旬、世界的なストリートダンス大会「ヒップホップ・インターナショナル」のフィリピン予選が開催され、日系ダンススタジオ「リブダンスアカデミー&エンターテインメント」所属の6~12歳の日本人8人から構成された選抜チーム「リブファミリー」がジュニア部門で入賞した。8月に米国アリゾナ州で開催予定の世界大会への出場資格を獲得し、日本人のチームがフィリピン代表としてステージに立つ。
リブダンスアカデミー&エンターテインメントは2023年タギッグ市ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)にスタジオをオープンしたばかり。世界大会の各部門でメダル獲得常連の強豪国という比での予選で、初挑戦にして快挙を成し遂げた。インストラクターのAsamiさんは「(選抜チームの)全員が比で育った子どもたち。比代表としての出場を誇りに、米大会に挑んできます。子どもたちのとても大きい夢と挑戦を応援してください!」と意気込みを語った。
生徒には、チャレンジすることの大切さや自分の力を信じることなどを話し伝え続けてきたというAsamiさん。「発表会とコンテストでは全く別物。ダンスの基礎やスキル面だけでなく、ステージでのパフォーマンス経験も少ないため、大きな世界大会への挑戦には時期尚早だと思う気持ちもあった」としながら、「ハードな練習に加えメンタル面も育てることを心がけた。全員が高い気持ちでそれぞれの力を最大限に出し切れたことが、良い結果につながった」と振り返った。
力強さや自信、あふれ出るパッションで会場を圧倒する比人ダンサーのチームに対抗して、シンクロやメリハリなどにこだわって個性を出し、結果、細かいステップなどのスキルを高く評価された。リブファミリーは世界大会に向け、表情やパッションでより魅せられるようにするほか、振付の変更で大技を組み込みさらに難易度を上げた作品をつくりあげるという。
同スタジオでは現在、日本人、日比混血、比人のほか、中国人やインド人など多国籍な生徒が在籍。男女問わず3歳~50代までの120人がプロのインストラクターのもと、本格的にダンスを学んでいる。(深田莉映)